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Google Discoverでピックアップされるには?
いろんなところで言われていますが、Google Discoverのトラフィックがすごいです。
重要視しているWebマーケッターの方も増えているのではないでしょうか。
Google Discoverはユーザー個別の興味関心に近いトピックを表示させる仕組みなので、
関連性の高いユーザーからの爆発的な流入が見込める有力な集客元になっています。
※ 私のスマホのGoogle Discover。趣味のサッカーや経済ニュースが多い
Webコンサルティングの現場から、Google Discoverについて少しずつ分かってきたことを報告します。
目次
(1)SNSは重要だが、たくさんシェアされなくてもいい
私もつい最近まで「SNSでの拡散が重要で、それだけ」と思っていたのですが、どうもそうばかりでは無いようです。
例えば以下の2つのページ。
50ツイートぐらい。18はてブ。
100ツイートぐらい。11はてブ。
どちらも気合を入れて、こころを込めて、もっこり丹念に取材して練り上げて書いた記事ですがまったくの鳴かず飛ばずでした。
キーーーーーーーーーーーーーーくやしい!!!みんな見る目ない!!!!
それでもGoogle Discoverは拾ってくれます。お目が高い。さすが。
つまり、1万RTとか何千いいね、といった強烈なシグナルじゃなくても、転職Doのような無名のサイト(これから立派なメディアにしてみせます笑)でも、SNSに投稿していればピックアップされる可能性があるということです。
(2)なんと!!ECの商品ページもピックアップされる
驚きなのが以下のECサイト。(お世話になっているお客様のサイトです)
縦軸に注目。これ、検索トラフィックのレポートではありません。
信じられないかもしれませんが、Google Discoverのパフォーマンス画面です。
なんと、商品詳細ページのURLが取り上げられていました。
これだけでかなりの流入です。いずれのURLもSNSで拡散どころかシェアもされていません。
コロナ禍以降パタッと表示されなくなったのはユーザーの関心が落ちたことと関連があるからなのかもしれません。
(事実、アウトドアユースの商材です)
(3)古いページがのちのちピックアップされることもある
このページはTwitterやFacebookに投稿したことの無いページです。
数は少ないですが、そんなページでも取り上げられることがあります。
しかも!最後に更新した日から半年近く過ぎてから、です。
※ 上記のページの最終更新日時は2019年10月21日。Discoverには翌年3月1日になってピックアップされた
このページはSEOのニッチなキーワードでランクインしていて、オーガニックの評価が高まり出した時期とDiscoverされた時期に相関がみられます。
※ 当該ページのオーガニック流入。Discoverにピックアップされた3月1日前後にかけて流入が増えていた
Discoverに採用するかどうかの判定基準に、SEOのランキングアルゴリズムが利用されているかもしれません。
(4)動画(YouTubeの埋め込みスクリプト)を入れると良い
以下のURLは先日(2020年5月19日)に投稿して、Discoverにピックアップしていただきました。(もはやありがたすぎてへりくだる)
サーチコンソールには「DISCOVERでの見え方」というよくわからないメニューが最近実装されたのですが、そこでの扱いは「動画」とされています。
このページには以下のようなYouTube埋め込み用iframeが掲載されていました。
トピック自体はたいしたことない(というか別のサイトでも何度か告知している内容です)ですので、埋め込み動画があることで拾ってもらえたのかもしれません。
例えばYouTuberの方がブログも一緒にやるとなると大変ですが、簡単な概要説明と動画の埋め込みを行うだけでDiscoverに露出できるならチャレンジの価値もありそうです。
(5)XMLサイトマップは明らかにシグナルのひとつになっている
弊社はCrawlBudget Optimizer(クロールバジェットオプティマイザー)というマニアックなツールを開発するほど、Googlebotの生ログ解析が好きな会社です。
転職Doの生ログを見ますと、明らかにDiscoverの直前にXMLサイトマップがクロールされているようでした。
ご紹介したECサイトではあまりに商品点数が多いのでXMLサイトマップを定期的に自動で吐き出すシステムを開発したのですが、Discoverにピックアップされるようになったのはそれからでした。
このことから、XMLサイトマップとDiscoverの間には強い相関関係が見られると感じています。
特にECサイト / 不動産ポータルのように商品の入れ替わりが激しいサイトや、大規模ニュースメディアのように毎日大量のURLが追加されるサイトでは、XMLサイトマップをフレッシュな状態にする仕組みづくりとbotのクロールに耐えられる環境構築が重要になるかと思います。
まとめ
ちょっと長くなりましたので要点をまとめます。
- シェアの少ないページや小規模サイトでもDiscoverチャンスあり
- 古いページでもDiscoverチャンスあり(SEO評価と相関している?)
- ECサイトだって無関係ではない
- YouTube動画の埋め込みは相性◎
- XMLサイトマップは最新状態に保つ
まだまだ謎の多いGoogle Discoverですが、いろんな部分に独自の評価指標を設けている様子で、「単なるTwitterのバズまとめ欄にはしないぞ!!」というGoogleの意思を感じるつくりです。
総じて現状では大規模サイトはもちろんのこと小規模サイトでも十分ピックアップを狙えるアルゴリズムになっています。
少ない資産でも勝負できるチャネルなだけにテクニカルな側面を無視すると割ともったいないことになりそうです。
また新しい発見がありましたら共有いたします。
フォローやシェアなどいただけましたら嬉しいです。
片川創太
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